全身麻酔ってどんな感じ?

医療記事

こんにちは。おくたです。

皆さん元気にお過ごしでしょうか。

今回は全身麻酔についてお話ししようと思います。

手術を行う上で麻酔は必須であり、その中でも全身麻酔はあらゆる手術で行われています。

全身麻酔を受ける方(特に初めての方)は麻酔されるのが怖いという思いを抱いているかもしれません。僕も全身麻酔の手術を受けたことがありますが、不安でいっぱいでした。

これから全身麻酔の手術を受ける方や全身麻酔について知りたいという方に、全身麻酔について医師としての観点からもお話しさせていただきます。

少しでも疑問や不安が解消されたら嬉しいです。

全身麻酔では一時的に昏睡状態になる

全身麻酔は一般に”寝ている状態”と似ていると言われることもありますが、寝ている状態というよりは

昏睡状態”に近いです。

寝ている時は体を揺さぶられたりしたら目が覚めます。しかし全身麻酔中に体が揺さぶられたくらいで目覚めていては大変です。手術中は大きな痛みの刺激でも目覚めないくらいの昏睡状態でないといけません。

全身麻酔中は主に麻酔科が全身管理をしている

全身麻酔中は主に麻酔科の医師が患者さんの全身管理を行います。麻酔科医は患者さんが手術室に入室してから、手術が終わって手術室から退室するまで安全な状態を保つように努めています。

よく医療ドラマなどで手術中に患者さんの頭側に座っている人が麻酔科医です。麻酔科医がいるおかげで手術を行う執刀医も手術に集中できるわけです。

そのほかにも手術室には看護師もいて、麻酔科医と同様に患者さんの状態を常に観察しており、何か問題があれば執刀医や麻酔科医に知らせることもしています。

手術中は麻酔科医が患者さんの全身管理を担っていますが、そのほか多くの医療スタッフも一丸となって安全に手術が行えるように尽力しています。

手術中に目覚めることってあるの?

「手術中に目覚めたらどうしよう」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。私も全身麻酔の手術を受けたことがあるのですが、手術前は「途中で麻酔が切れたらどうしよう」と不安に思っていました。

結論からいうと手術中に目覚めることはまずありません

手術中に目覚めないように、麻酔科医が手術中にも麻酔薬を投与量を調整しています。そのため手術中に目覚めることはまずないです。

しかし非常に稀ではありますが、麻酔薬の投与量が足りなかったりして麻酔が浅くなり、患者さんが手術中の事を覚えていたいう事例もゼロではありません。このような事態にならないように麻酔科医は手術のあいだ常に麻酔の深さに注意をしています。

麻酔科医は麻酔のプロフェッショナルであり、患者さんが安全に手術を終えられるように専門のスキルを身につけています。全身麻酔を受けられる患者さんは「麻酔が切れてしまわないか」と過度に不安に思う必要はないでしょう

麻酔に抗えるの?

たまに「麻酔に抗うことができますか」と聞かれることがありますが

結論からいうと無理です。

麻酔薬の効果は自分の意思ではどうにもなりません。むしろ自分の意思で効かなくなったりするほうが恐ろしいですね(笑)

私の全身麻酔の実体験

全身麻酔についてお話ししましたが、私自身も全身麻酔の手術をうけた経験があり、その経験をお話ししようと思います。

私は中学3年生の時に右足の骨折で全身麻酔の手術を受けました。

手術室に入る時はとても緊張しましたし、手術用のベッドに横になったときは心臓がバクバクでした。

手術室で点滴を取ってもらい、そこから酸素のマスクをして深呼吸を繰り返していました。その後麻酔科医の先生が

今から眠たくなるお薬が入っていきますからね

といった5秒後くらいに視界が急にぼやけてきて瞼がスッと閉じました

次に目覚めた時はもうすでに手術が終わっていました。

手術中は呼吸をするために気管に細長い管が入れられており、その影響で手術が終わった時は喉のイガイガ感があったくらいで、そのほかの感覚はあまりはっきり覚えていません。

手術を終えて病棟に戻っても痛みはほとんど感じませんでした。その後しばらく経って、麻酔からはっきり覚めたくらいで痛みが少し増してきたように感じました。しかし痛み止めで我慢できる程度の痛みでした。

僕の経験談はこんな感じです。

まとめ

今回は全身麻酔について簡単にお話ししました。

これから手術を受けられる方などに少しでも参考になれば嬉しいです。

今回も記事を読んでいただきありがとうございます。

また次回もお楽しみに〜!

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